不妊治療を初めてまだ1年未満ではありますが、人工授精、体外受精とステップアップしてきた中で、様々な検査や経験をしてきました。
その中でも、今振り返って一番怖かった体験をご紹介したいと思います。
何があったか先に言ってしまいますと、
気を失いました 笑
安心してください!普通は気を失いませんよ!たまたま自分は記憶が飛んだだけです。
脅すようなタイトルは良くないと思ったのですが、「へぇ~こんなこともあるんだなぁ」といった感じで読んでいただけたら幸いです。
子宮卵管造影検査を受けた
不妊治療を開始して3カ月目、「子宮卵管造影検査」を受けました。
子宮卵管造影検査とは
卵管に造影剤を流して、卵管に詰まりが無いか調べる検査です
卵管は、卵巣と膣を繋ぐ管の部分です。
卵巣で作られた卵子は卵管を通って膣内にやってくるので、卵管が詰まっていると卵子が膣に来ることができません。
精子と卵子が受精するのは卵管の中。もし卵管閉塞の場合、卵子が卵管を通ることができないので、「不妊」の原因となるわけです。
不妊の原因は様々あるようですが、不妊の原因となりえるものを1つずつ潰していくことで、本当の原因を見つけることができるかもしれません。今回は「卵管閉塞」が無いかを調べたというわけです。
私は通院を始めて2か月目に一度人工授精を試したのですが、妊娠に至らなかったので、卵管閉塞の可能性もあるということで造影検査を受けることにしました。
造影検査の流れ
子宮卵管造影検査の流れは以下の通りです。
- 子宮内にチューブのようなものを入れる(造影剤を流し入れる準備)
- レントゲン室に移動し、造影剤を流し入れ、その様子をX線で確認する
造影剤の流れ具合によって、卵管が詰まっているとか、詰まりかけているとか判断するそうです。
ただひとつ、造影検査を受けるにあたりすこしビビっていたのが、
造影検査のクチコミに「痛かった」という声が多いこと。
不妊治療って、注射を打つ以外に痛いことはほとんどないんですよね。
なので、痛いってなによ・・・と少々びびってしまいました。
先生が言うには、ちょっと重い生理痛が来た感じになる人もいるとのこと。
全然痛くない人もいらっしゃるようです。
ドキドキしながら、内診台へ。まずはチューブのようなものを子宮内に入れられました。
子宮に異物が入っているので当然なのですが、この時点で少し子宮に違和感あり、少~し痛いかも。
その状態のまま隣のレントゲン室へ移動し、レントゲン台の上に寝っ転がりました。
「造影剤入れますよ~。少し痛いかもしれませんが、何かあれば言ってくださいね~」との声の後、造影剤が入れられ、検査は終わりました。
下腹部に鈍痛がありましたが、もだえ苦しむほどの痛みではなく、確かに「生理痛」という表現が合っている痛みがしました。
看護師さんに支えられながら体を起こし、レントゲンを見せてもらいながら、
卵管はちゃんと通っていたとの報告を受けたところまではハッキリ覚えているのですが、
説明の最後あたりから貧血のような症状が出始め、あれよあれよとクラクラフラフラに。
気づいた看護師さんがレントゲン台にそのまま寝かせてくれたのですが、直後に目の前が
ブラックアウト…
目の前は真っ暗で見えないけど、看護師さんがあわてて脈を取ったり、先生が再登場したりしている様子がうかがえたのですが、記憶もぼやけ、チーン・・・
てんかんのような症状だったらしい
しばらくして、
「あー、自分、脂汗かいてるな。てかここどこだ。なんかヤラかしている気がする」
と思って目を開けたら、看護師さんが心配そうに汗を拭いていてくれました。
”やっば!検査受けてたんだった!私、完全にやっちまってるじゃねぇか!!!”
と慌てて起き上がろうとすると看護師さんに止められ、先生も登場。
診察を受け、無事復活セーフということになりました。
看護師さん曰く、ブラックアウトした後の私は、てんかんのように痙攣を数回起こし、冷や汗を流していたそうです。
その日は運悪く病院のベッドが埋まっていた為、しばらくレントゲン台の上で寝ていてもいいとのことだったので、タオルを敷いてもらって数十分睡眠w
しばらく寝るとすっきり爽快になったので、看護師さんたちに丁重にお礼を言って部屋を後にしました。
レントゲン室を1時間ほど占拠してしまって大丈夫だったのかなと思いながらも、寝ていいって言ってくれたからいっかということで、元気よく帰路につきました。
脳神経内科を受診
病院からの帰り際、看護師さんから一度「脳神経内科」を受診するよう言われました。
今回の症状がてんかんに似ていたこと、また今後の治療で麻酔を使用することもあるため、脳に問題ないか確認しておいた方がいいとのことでした。
よくよく考えてみると、
「脳神経外科」は聞いたことがありますが、「脳神経内科」は聞いたことがないことに気がつきました。
スマホで検索するもののなかなか無い。
脳神経外科は山ほど出てくるのに、脳神経内科は出てこない!
ちなみに脳神経内科と脳神経外科の違いですが、
脳神経内科は脳にどんな問題があるか診断を行い、必要があれば外科を紹介。
脳神経外科は主に脳の手術を行うという役割分担なようです。
(いろいろなネット調べ)
ようやく見つけた脳神経内科は、先生がめちゃくちゃいい人で、こんなに私に時間使ってて大丈夫か?と思うくらい丁寧な診察をしてくださりました。
人生初のMRIも体験し、結果的に脳にはなにも問題が無かったので、ほっと一安心。
今回の失神原因は特定することができなかったのですが、もしかしたら痛みで気を失ったのかもしれないとも言われました。
もし本当に痛みで気を失っていたとしたら、出産なんてなったら大惨事だぞと不安になります。。。w
その後の治療では一度も失神することはありませんでしたし、麻酔を使用した体外受精の採卵時も何も問題なく終えることができました。
たまたまの出来事だったのだろうとは思いますが、思い返すと結構怖い体験でした。
帰り道、今後の不妊治療に不安を感じたことが忘れられません。
その後の通院時、看護師さんたちが気にかけてくれたりして感動。
前向きに治療を進めてこられたので、先生たちには本当に感謝です。
いろいろありますが、今が無事ならOKってことで・・・。