久々に中堅お局社員の話をします。
自分が産休を取る前から、部署に不穏な空気はありました。
自分がいるうちにできる限り立て直して去りたいと、腹が重い中必死に後輩の話をきいたり、各所相談や打ち合わせをして外堀を埋めたりしたのですが、力及ばず。
※力及ばなかった過去の話その①https://ushihiyokos.com/insufficiency/
力及ばなかった過去の話その②https://ushihiyokos.com/settingofthegoal/
育休後復帰してみると、元いた部署は社内離職率No.1の部署となっていました。
そんな部署は、復帰後の自分が年齢・役職が一番上というまさかの状態でしたので(産休前からだけど)、自分に与えられた課題は「立て直し」です。
復帰当日、今まで挨拶程度しかしたことが無かった子会社の先輩美女から慰めと励ましのお言葉をいただいてしまったり、会う人々みんなに「大変だと思うけど頑張ってね」と意味深に言われ、不安の中サラリーマン生活を再開したのでした。
今日はそんな私の仕事復帰後1~2か月の話です。
復帰後の部署
恐る恐る事務所に行ってみると、みんなは驚くほど暖かく受け入れてくれました。
自分がいない間に入社した子もいるし、自分と同じタイミングで部署配属された新入社員もいます。
離職者が多数出てしまった上に新入社員も入り、部のベテラン勢(と言っても後輩だけど)は忙しそうな状況。
ひとまずしばらくは様子を見てみることにしました。
1週間、2週間と経ったのですが、正直な感想は
「めっちゃ平和じゃん」
なんだよ平和じゃん。みんな仲良さそうじゃん。びびらせんなよ~って感じ。
これは俗にいう嵐の後の静けさなのか、それとも揉めていた人物がみんないなくなったから平和になったのか。
複数名離職者が出たのに平和って何なんだろう。逆に怖いんだけど。
このまま様子を伺っていても進まなそうだったので、調査を開始することとしました。
話を聞いてみた
離職していった後輩数名とは、彼女らが離職する際に会っていたので、なんとなく揉めた概要は把握してはいました。一方からの声しか聞いていないし、短時間で概要だけ聞いたレベルなので、詳しいことはわかりません。
ということで、まずは一番年上の年代に時間を作ってもらい話を聞きました。
続いて、入社2~3年目となった後輩たちに話を聞いてみました。
最後に中間層にも話を聞いてみました。
話を聞いていて共通した感想は
マジでもめている時にこの部署にいなくてよかった~~~w
怖いんだもん。とにかく最後は空気悪かったようです。無視とか日常だったとか。
中学生とかじゃないんだから、無視とか寒いことは辞めなよと思いながら話を聞いたのでした。
根本の原因は組織化しなかった会社のせい
自分がいる部署はだいぶ組織体がイカれていまして、別部署と兼任している役員がヘッドでいて、その下が自分なんですね。その下は8歳年下の後輩たちなんです。
自分が部長とか課長ならいいのかもしれませんが、まだそのような役職にはたどり着いておりません。
その自分が産休で抜けるということは、まだ20代の歳の差も対してない女子たちがワキャキャと集まった部署になってしまうということなんですね。
これをどうにかしないといけないと思い、私は不妊治療中から上司に掛け合ってきました。が、解決することなく産休を迎えてしまったのでした。
ということで、20代の歳の差がたいしてない女子が集った場合、めちゃくちゃリーダーシップがある人材がいるわけでもないので、部長とも相談して一番年上の年代をリーダーに仕組みを組み立てました。
その下の年代がやる気元気がある子たちで、守りに入る先輩たちへのいら立ちが増してどんどん空気悪化、関係性も悪化、爆発といったことでした。
昨年度まではまだまだコロナ禍で業務にも制限があり、今まで通りのやり方では仕事はできない、だけど新しいことにチャレンジするにも一苦労という状況でした。
そういったうっぷんもあったのでしょう
しかし一番の原因はメンバーをまとめられる人がいなかった
それはリーダーに任命された後輩たちが悪いのではなく、組織化を進めなかった会社のせいです。
立て直し作戦…のはずが
自分が戻されたということは、何とかしろということです。
現状大きな問題はぱっと見なさそうだと思っていた矢先、廊下で涙している後輩がいるとのリークを得ました。
※私の情報網というか協力者がたくさんいることに感謝
やはりまだまだ闇があるようです
前回聞き取り調査をした際は、離職者と関係性が近かった後輩に事情を聞いたので、全員に話を聞けているわけではありませんでした。
適当な理由を付けて全員と雑談してみたり、その中で怪しいと思った子や、涙しているとの情報があった子には別途呼び出して話を聞きました。
結果、リーダーに任命されていた後輩の1人のことで苦しんでいる後輩が複数いたことが判明しました。
自分からみると、彼女は頑張って後輩の面倒を見ているように思えていました。
しかし、自分は彼女が率いるチームの業務内容はあまり詳しくないことから、彼女に任せてしまっている部分も多かったのです。
自分が把握していないところで…なにか問題が起きているぞこりゃ
問題解決は続く
ここまでで2か月かかりました。
自分も1年ぶりの仕事復帰と、初めての子どもがいる中で働くという経験に必死ということもありましたが、復帰したばかりの新参者が内情調査というのも気が引けていた部分がありました。
今年度の私の目標は、今いるメンバーが今より楽しく仕事に取り組める環境を整えること。
「楽しく」というのは、ワキャワキャ楽しいのではなく、仕事に向きあうことでの楽しさを少しでも感じられる場になればいいなという意味での楽しさです。
改革というと大げさですが、根底から問題を洗い出して見直す必要がある。
アラフォー中堅社員の挑戦は続きます。