今日は各社入社式でしょうか。自分が勤める会社にも新入社員が入ってくるらしいです。
新入社員って夢があっていいなぁって思ってしまいます。
昔は、新入社員が入ってくると仕事教えないといけなくて面倒くさいなぁと思ってしまっていた頃もあったのですが、今では楽しみに思えるようになりました。お局になったからなのでしょうか。
先日、無料キャンペーンで登録している日経電子版をチラ見していたら、
「ようこそ新社会人 仕事のヒントは言葉に宿る」という特集記事がありました。
社会人の偉大な先輩方が新社会人に向けて一言メッセージを送っている特集です。
私はその特集の冒頭コメントに感明を受けましたのでご紹介させてください。
「業務にマニュアルはあっても、仕事に教科書はない」
教科書はないから最初は戸惑うだろうから、そんな時には先輩の言葉に耳を傾けてみようという話でした。
さすが日経電子版(さすがなのかはよくわからないけどw)
いいこと言うなぁとしみじみしてしまったんですね。教科書っていう表現が上手だなと思いました。
マニュアルがあれば十分ではない
以前、お局の葛藤①というタイトルでブログを書いたのですが、現在私は所属部署のお局ポジションにおり、後輩との関わり方や仕事への挑み方で日々悩み葛藤をしています。入社数年の若い世代の人たちは、やる気もあって頭も良くて仕事もこなせる。だけど、なにかがすごく足りないものがある気がして、何か惜しい。その何かをずっと考えていました。
私なりに辿り着いた、彼女らに足りなかったもの、それは「見えていないものがある、気がつけていないものがある」ということでした。具体的にはうまく言えないのですが、例えばですが、目の前に邪魔になりそうなゴミが落ちているのに気がつけない、とか。めっちゃ小さい話ではありますが(笑)
もう少し具体的事例を出すとするなら、配布資料が配布しなければいけない相手の机に配られているものの、配布したい人の元に届いていないとか。つまりは机には配布したけど、配布したい人はそこにいないから内容が伝わらなくてトラブルが起きたとか。ちっちゃいことなんですが、重要だったりするんですよね。これができないのって、仕事の目的を理解していなくて、この後どうなるのかということが理解できていないから起きてしまうんだと思うんですよね。
しかし、そうなった原因は私にあるのかもしれないということに気がついてしまったのです。
2年前盛大な人事異動があり、所属部署が人手不足に陥りました。人手が足りない場合、1人がこなす業務量を増やす必要があるので、私は新入社員に最初からガンガン仕事のやり方を教え、どんどん仕事をこなしてもらいました。しかしその時の私は、マニュアルを渡して説明しただけでしたので「何のためにこの手順をこなすのか」「なぜこの業務が必要なのか」というところの説明を怠ってしまいました。
結果的に、そもそも私たちの仕事って何の為にあるの?というところが抜け落ちたまま、業務だけこなせるようになってしまったのです。
もちろん、自ら業務目的を考えて理解できたり、わからなくて質問してきた人もいましたが、業務の意味など特に考えることなく疑問にも思わずこなして終わってしまった人もいました。その人たちがまた次の新入社員に指導をしたものだから、次の新入社員もまた考えられていない人が出てしまったわけです。
思い返すと、私自身、先輩から「なぜこの業務を行うのか」など仕事の目的を習った記憶はほとんどありません。でもこなしているうちに、考えないとこなせない局面が来たのだと思います。つまり、彼女らは考える局面にぶち当たっていない、もしくはその局面に気がついていないのどちらかなのです。
マニュアルはとても大事です。元々自分が所属する部署にマニュアルはありませんでした。いま思うとひどい話です(笑)新しい人に仕事を伝達するためにマニュアルは必須で慌てて作成しました。
だけれど、なんでもかんでもマニュアルを作ってしまうと、これさえあれば仕事ができると思い込んでしまう怖さを感じるようになりました。マニュアルだけでは仕事はできない。それを伝えていかないといけない。でも、どうやって??
自分で蒔いた種は時間をかけて改修
なんだかこんな書き方をしていると、後輩たちがすごくできない人たちに見えてしまうかもしれませんが、めっちゃ仕事はできるんですよ(笑)私が彼女らの年の頃はこんな仕事できなかったですし、彼女らは今の私より仕事できていることも多々あります。
ただ、ちょっとした「気づき」が足りないだけなんです。
これは彼女らが悪いのではなく、私が蒔いた種でもあるので、責任もっていい方向に苗を育てていく義務はあると痛感しています。
ここ最近、「もうすぐ新入社員が入ってくる」という事実をダシにして、「もう少し周りを見て動こう」とか、「この仕事をもう少しここまでやれば、先方はわかりやすかったかもしれないよ」と、視点や考え方を広げて欲しいな~という気持ちを込めて話しかけたりアドバイスをしたりしています。意図が伝わっている可能性は低いですが(笑)
つい先ほどから、安藤広大さんの「リーダーの仮面」という本を読み始めたのですが、まだ数ページというのに耳が痛い、心が痛いご指摘がいくつもありました。今一番キテいるのは、「待つことができるか」という言葉。(書籍の53ページ目に登場します。)
結果が出るまでのタイムラグを待てるかということのようです。
待てずに手を差し伸べてしまうと、その後輩の失敗は防げるものの、学ぶ機会を奪ったことになるとのこと。
あぁ~これ私やってるわぁ~~~と反省しております。
後輩の失敗があるとクレームが自分のところにくるし、「だからこの部署は」と言われてしまうのが悔しくて、ついつい後輩に口出ししていたかもしれません。いや、口出していました!
明日からは言いません。見守ります。…できるかな。
ということで、最近わかってきたことは、私は自分の立場はお局と認識しながらも、指導する立場なりの知識や覚悟が足りていなかったということです。やっぱり原因自分論ですね。
別に私はリーダーというわけではありませんが、もう少し立場をわきまえて、自分自身が学び、後輩たちと仕事をしていかなければいけないと思いました。反省。
とりあえず、新入社員が入ってきたら言ってみようかな。
「業務のマニュアルはあるけれど、仕事の教科書はないんだよ」
うわ~うぜぇ先輩www やめよw まずは自分が学ぶことから。