日常の出来事

妻の姓を名字に選んだ夫

我が家の名字は、元々私の名字です。

夫が妻の名字になったということです。

夫が妻の名字を名乗っていると「婿に入ったの?」とよく聞かれますが、婿など入らずとも名字は名乗れます。

夫の姓を名乗っている妻たちが養子に入っているワケではないじゃないですか。ただその逆パターンです。

名字って、婚姻届けの”名字は夫と妻どっちのモノを使いますか?”的なレ点を入れるところがあって、そこにレ点をした方の名字になれるという、簡単な仕組みなんですよね。

なんなら、途中で名字を変えることもできるんですよね。

現在の日本では結婚したら男性の名字になるのが一般的です。私もそのつもりでいました。

なぜこうなったのかというお話をさせていただきます。

プロポーズからの名字バトル

結婚してもうすぐ4年目が経ちます。

4年ちょっと前のことでしたでしょうか。

当時、現在の夫と同棲をしていたのですが、ある晩にプロポーズをされました。

特にバラの花束とか夜景のきれいなレストランでとかではなく、自宅ソファで話している流れだったのですが、「これがプロポーズかぁ♪」とご機嫌になったことを覚えています。

しかし喜びもつかの間、プロポーズに続けて夫が「名字はそっち(私)の名字になろうとおもうんだけど」と言い出したのです。

えぇ?!いや、ちょと待てよ?私はアナタの名字になる気まんまんだったのよー!!!

お互い自分の名字を残したいという話は聞いたことがあるのですが、お互い相手の名字になろうとしているというパターン。

プロポーズの幸せな余韻は数秒で終了し、急遽どっちの名字にするかバトルのゴングが鳴ったのでした。

夫の名字が気に入っている私 旧姓に未練がない夫

前提として、私の名字も、夫の名字も一般的には珍しい名字です。

どちらも日本に数百人レベルの名字なので、ここで名字を記載したら、頑張れば特定できちゃうかもしれません。

どちらの名字を名乗ったとしても、「珍しい名前ですね~」とか、正確に伝わらず間違った名前で呼ばれてしまうとか、そういった珍名あるあるを経験できるといった意味では類似した名字です。

夫は長男、私は一人っ子長女。いわゆる「家を継ぐ」みたいなしきたりがあれば、どちらも名字を残さないといけない問題が生じそうなところですが、両家とも家を継ぐ必要性は皆無であったため、その心配はありませんでした。

私は自分の名字がめちゃくちゃ好きとか嫌いとか、そういう感情は無くて、私の場合は「名字=あだ名」だったので、結婚して名字が変わったとしても、私は旧姓をあだ名として使っていこうと思っていました。

仕事も旧姓でやればいいだけだし、夫の名字になるのが楽しみだなんて思っていたくらい。

夫の名字になると、自分の名前と合わせた時の響きがちょっと面白くて、好きだったんです。

私は夫と出会った時から、名字が好きだなと思っていて、語弊がある言い方にはなりますが、よくある名字より、夫の名字になれたら嬉しいなと思っていました。(もちろん結婚の決め手が名字なわけではありません)

話は逸れますが、私は珍しめの名字の方が子のみでしたが、皆が皆そういうわけではありません。父方の伯母はこの珍しい名字が嫌だったらしく、それが決定打ではないと思いますが、日本で多い名字ランキング上位に入る名字の方と結婚されたという実話があります(笑)

一方夫はというと、長男でありながら、両親がすでに死別していたこともあり、

「現在の名字に未練無し!」

と言うのです。

いやいや名字に未練は無くてもさ、あなた長男だしさ、他の兄弟の確認とか取った方がいいんじゃないの?と言ったのですが、問題ないとのこと。

話は平行線のまま時間はすぎていくのでした。

どうせこうなるなら相撲かオセロでもして決めればよかった

結局、どちらも決定打はないまま時間は過ぎ、婚姻届けを出す時が来ました。

個人的には、夫の名字になりたかったものの、別に今の名字でいいならそれはそれでよしという考えでした。

お互いに深刻な理由がないならば、言ったもん勝ちな雰囲気となり、夫が私の名字になることになりました。

私の親は、まさか娘夫婦が名字を名乗ると思っていなかったので、当初はそれで相手方は大丈夫かと心配していましたが、最終的には喜んでいました。

しかし今になってみると、私たち夫婦は名字の決め方に少し後悔しています。

どのみちお互いどっちでもよかったならば、いっそゲームでもして対決して決めたらおもしろかったなと。

夫婦で相撲を取って、勝った方の名字にするとか面白くないですか?

これから結婚する方には、相撲でもオセロでも将棋でもストリートファイターでもいいので、なにかゲームや試合をして名字を決めることを、1つの案として推奨します。

めちゃくちゃいい思い出になるんじゃないですか 笑