日常の出来事

無難に素敵な労わりのコメントをしたい

人の話を聞いて返答する際に、今私ができるその人への最適な声掛けは何なのかを考える機会が増えました。

どういうことかと言いますと、”相手はどんな返答や感想、声掛けを望んでいるか”ということを考えているということです。

今までの私は、相手の気持ちを考ることもありましたが、特にそこまで深く考えずに会話をしてきました。
もちろん、ナイーブな内容はしっかり考えてコメントしてきましたけれども、場合によっては自分の言い分を押し付けてしまうことも多々ありました。

しかし、思いの外大変だった出産を経て育児をしていく中で、周りの方から労いの言葉をかけてもらうことが多々あり、「あ、この言葉すごく嬉しいな」とか「私はこの言葉を待っていたんだな」とか気が付くことがありました。

具体的な事例として、
仕事の上司に出産報告をした際に、心と体はボロボロだけれど、少しユーモアを加えて報告しようと考え、
「子どもの頭が大きくて、股につっかかって、鉗子分娩になっちゃいました。お股が裂けちゃいました!」
と、LINEをしました。

上司からの返事は、
「おめでとう」という労いの言葉と、「鉗子分娩はよくあることみたいよ」というメッセージが届きました。

もちろん上司に悪気はなくて、事実を教えてくれているのですが、
違うんです。このコメントは全く求めていないんです。
「おめでとう」「お疲れ様」「大変だったね」で満足なんです。

こんなことを言うと、男性と女性で脳の作りが違うから…みたいな話になってきそうですが、誰でも頑張って成し遂げたことを、「みんなできることだから」とか「よくあることだよ」と言われたらガッカリしませんか?

その経験から、頑張っている人への返答に関しては、なるべく相手の気持ちを汲んだコメントをしたいなと思うようになったのです。

とはいえ、いくらこっちが必死に相手の気持ちをおもんばかっても、相手の気持ちをすべて理解することなど到底できません。ですから、せっかく考えても的外れになってしまうこともあるわけです。

そういったことも加味して、無難に素敵なコメントができたらいいなぁと思っている今日この頃です。