カモンベイベー

計画無痛分娩備忘録 入院~促進剤なぜか陣痛編

5月に息子を出産しました。

息子はお腹の中でも基準値を大幅に上回ったスピードで成長をしたため、予定日より10日早く計画分娩をすることになりました。

私は痛いのが大の苦手なため、無痛分娩ができる産院を選びましたので、計画無痛分娩で出産をしています。

結果だけ先にお伝えすると、なかなか産まれてこなかった上に、途中麻酔が効かなくなり普通に陣痛を体験し、夫がヤラかし、無事出産となりました。今回は前半戦について。

出産までのスケジュール

36週の検診で計画分娩をすることが決まり、出産の流れが説明されたのですが、

助産師さん「〇日の22時に入院セットもって来院してください。夜間は入口閉まっているのでインターホン鳴らしてくださいね」

え??!ちょっと待って、22時って夜の22時?!!

マジかよと焦りながら話を聞くとスケジュールはこんな感じでした。

  • 22時入院
  • 背中に麻酔を入れる針、腕に点滴の針を刺す
  • 人工破膜させる
  • 翌朝6時~促進剤 入れてその日のうちに産まれたらいいね

無痛分娩は硬膜外腔という背中の脊髄の近いところに麻酔を入れることで痛みを緩和させるものです。そのため、背中に針を刺して、点滴のような感じで麻酔を入れて、痛みをコントロールするという仕組みです。(すごい簡潔な説明のため詳しくは調べて下さい)

帰宅してから「そもそも人工破膜ってどうやるんだ?」と気が付き検索したところ、膣内にハサミみたいなものを入れて羊膜をチョキンと切断して破水させるとのこと。
めっちゃ怖くないですか??w
急に恐怖を感じ、友人や先輩にLINEをしました(ただの迷惑者)

22時に入院

5月某日21時すぎ、大きめのリュックを背負い、いざ出陣!!

当時、夫は運転免許を持っていなかったため(その後無事取得→過去記事)、産院までバスで向かいました。

最寄りのバス停から15分ほど揺られ、降り立った先には、暗闇の中に電気がついている部屋がいくつも見える産院。

時間は21:50。こんな夜でも産院は平常運転しているんだなぁ…なんてのんきなことを考えながら、入口のインターホンを鳴らしたのでした。

いつも昼間に来る時と比べたら静かな産院…を予想していたものの、赤ちゃんは泣いているし、夜とはいえ夜勤の助産師さん看護師さんたち元気だし、そんなに雰囲気は変わりませんでした。

すぐに分娩室へ案内され、病院着へ着替えました。

自分専用の小さい台車が用意されており、荷物やら病院で渡されるグッズやらすべてそれに乗せて移動できるという便利な仕組み。ありがたい

着替えが終わると先生登場。
先生、いつもと違って眼鏡している!普段はコンタクトだけど夜だから眼鏡なのかな。いや、そもそもなぜこの時間に先生いるんだろう。病院に家も併設されているのか??

…などといろいろ考えていたら、先生注射器持ってる(焦)ぎゃぁ~~

 私「注射って痛いですかぁ?!」

先生「これは無痛の麻酔を入れるための針を刺すための麻酔だから、チクっとするだけだよ」

麻酔を入れる針を刺すための麻酔というややこしい麻酔をプスっと刺され、背中がひんやりしてきたところで、主役の針がブスっと入り、はい終了。でっかい絆創膏みたいなもので針は固定されたので、体勢を変えても痛くはありません
少し気持ち悪さがあったけれどすぐに落ち着きました。

この時時計を見たら、22:05。まだ到着して15分しかたっていない…。

続いて人工破膜。ここで人生初の分娩台に乗りました。

股をおっぴろげて何か膣に入ったと思ったら、「うお!いたいぃ~!!!」
思わず体が逃げてしまい、先生と助産師さんに応援されながら足を掴まれながら耐えていると

プチっ

↑破水した音

じゅわわぁぁぁぁ~~~

↑羊水が流れ出た感覚

先生「はい、おわりましたよ~。じゃまた明日ね~♪」※先生は帰っていった

お尻の下にペットのトイレシーツみたいなヤツ(もちろん人間用のはず)が入念に敷かれていたのはこのためでしたね。生理の比にならない量の水分が流れ出たように感じました。

そこから誕生までずっと羊水は流れっぱなしとなるため、破水以降は、薄手の枕なんじゃないかって感じの生理用品みたいなものをパンツの上にあてて過ごします。何気なく横向きになるとバシャ(ひえぇ~)、トイレに行ってズボンおろしたらバシャ~(ぎゃー!)といった具合で、破膜後しばらくは羊水出っ放し。時間がたつとだいぶ緩和されます。

分娩台で抗生物質を飲んで、落ち着いたところで人工破膜終了。
軽度の生理痛のような痛みがありましたが、時間が経つと落ち着いてきました。

その日はナースステーションに近い相部屋でお泊りに。相部屋といいつつ誰もいなかったので貸し切りでした。

ベッドについてから、左腕に促進剤を入れる点滴のルートを取ってもらい、その日はおしまい。

私は産まれた時以降入院した経験が無かったので、この時が記憶のある中で初めての入院だったのですが、あっという間にぐっすり眠ってしまいました。

6時 促進剤と麻酔スタート

出産する気で迎えた翌朝6時前。

朝から助産師さんが元気よくやってきて、昨夜装備した針たちに促進剤と麻酔がセットされ、6時から投与スタート。段階を追いながら促進剤の量を増やしていきます。

定期的に血圧を測ってもらうのですが、麻酔の影響で血圧が下がってしまったとのことで血圧をあげる薬も投与。

そうこうしているうちに、朝ごはんが到着。
出産前ということで、陣痛食と言われる控えめな食事なのですが、十分豪華でおいしい!

個人病院だとご飯が美味しいというのも病院選びのポイントになるらしいのです。こんなおいしいご飯が食べられるならずっと入院していたいかもと思えた瞬間でした。(産後はもっと豪華な食事になり感動する)

麻酔による若干の体の痒さと、軽い生理痛のような痛みはあるものの、まだまだ元気です。

人生初 尿道にカテーテル

完全にノーマークだった事実として、無痛の麻酔を始めてしまうと腰~下半身に力が入らなくなってしまうため、自力でトイレにいけなくなります。

そのため、定期的に助産師さんが尿道にカテーテルを入れて尿を取ってくれるわけです。

人生で初めての体験だったもので、最初は恥ずかしく申し訳ない気持ちになりましたが、最終的には慣れと恥じらいどころではないしんどさでどうでもよくなりました(笑)

せめてもの救いなのかわからないですが、私は出産前に下の毛をブラジリアンワックスではぎ取ってしまったので、少しは作業しやすかったのではないかなと思ったりしています。実際どうなのかはわからないですがw
過去記事ブラジリアンワックス

平和な昼下がり

子宮口が開かないまま午後を迎え、夫が見舞いに来てくれました。

待てど暮らせど大きな変化はなく、子宮口も3cmで止まったまま。
多少生理痛のような感覚はあるものの、麻酔も入っているので痛みもないという不思議な感じ。

夫はこの日から2カ月半の育休&有給休暇がスタートしたタイミング。
私の出産が予定より早まってしまったため、休暇開始後休む暇なく病院へ来ることとなってしまいました。

今日は産まれそうにないし、夫も昨日も遅くまで働いていたからゆっくりしてもらいたい。

そんな気持ちから、つい言ってしまったんです。

「スーパー銭湯でも言って来たら?」

これが失態の始まりだと予感もせずに。いや、少し考えれば夫の行動など予想できたはず。それもまた人生。いとをかし。

無痛分娩のはずが陣痛を体験

夜になり促進剤は一旦終了、また翌朝再開するとのことでした。麻酔は継続です。

全然生まれる気配はなく、明日に持ち越しだねとのこと。なかなか赤ちゃんに会えないなぁと思いながら陣痛食といいながら豪華な食事を食べ、その夜は、前日泊まった相部屋の近くの個室で就寝。

しかし深夜、なんだか様子が変わってきたのがわかりました。

腰に向かってズドーンズドーンと定期的に押し寄せる感覚。

次第にだんだん強くなってきて、あれ、痛い、

痛い痛い痛い痛いいたーい!!!!!!!!

力士があたり稽古してきて、そのまま工事現場で地面ならすときに使っているようなドリルみたいなやつで百々ドドドとヤラれている感じ。

すかさずナースコール

「めちゃくちゃ痛いんです腰がびてい骨がうぉぉギャァ~ジタバタ(陣痛の波到来)」

痛み止めを追加してもらうも全然聞かず、一定間隔でやってくる痛み。

お腹につけているエコーと同じタイミングで来るこの痛みは間違いなく

陣痛

おぃおぃおぃおぃちょっと待てぃ!

私は無痛分娩じゃなかったんかい???!

助産師「院長と相談したのですが、これ以上は薬増やせません」

絶望(T△T)

びてい骨が割れるような痛みと戦い続けました。
この時麻酔はちゃんと背中から入っていっていたのですが、なぜかうまく効かず。ピンポイントでびてい骨だけが効かなかったのか?原因はわからずでした。。。

そうこうしていると2時ころに子宮口が前開間近に!…となったのですが、結局産まれるのはお昼すぎでした。

入院して丸1日たったころから痛みが本格化。翌朝7時ころに再度腰の針を刺してもらい、新しいルートで麻酔を入れてもらったところ、びてい骨がカチ割れそうな痛みは消えました。感激。しかし7時間近くガチな痛みと戦ったため、すでに疲労困憊。

点滴のルート2本装備した無双状態で出産を迎えるのでした。

余談ですが、私が助産師さんに痛いと泣きつく度に、助産師さんは先生に電話して処置の支持を仰いでいたのですが、先生は一体いつ寝ていたのでしょうか。疑問は残るばかりです。

つづく