わけあって延岡(前編)

本日は、ゆる~く旅のお話です。

コロナが武漢で流行りだしたけれど大丈夫か?!という話題が出始めていた2020年1月最終日曜日。

大学時代に所属していた研究室の先輩が東京に来るというので、当時の友人と先輩と3名で川崎で待ち合わせをしました。

研究室に所属した大学3~4年の2年間は、先輩がむちゃくちゃでしたので、ネタになりそうなひどい思い出は山ほどあるのですが、内容の濃かった2年間でした。

そんな研究室の教授が、2020年春で退官されることになり、2月半ばにはOBOGで集まって退官パーティーが行われることになっていました。

私は大学4年で卒業し就職しましたが、友人は大学院に2年間通い、さらに社会人になってからも博士課程で大学に通うなど、研究室と長い付き合いがあったため、必然的に退官パーティーの実行委員会に任命されていました。しかもなぜかイベント係。

友人からHELPを受け、実行委員会ではない私もイベント内容を一緒に考え作成し始めようとしているところでした。この時点で会まであと3週間。早急に作業を進めねばなりませんでした。

パーティー3週間前の日曜日

そんなある日、研究室の先輩から、今度東京行くから集まれと呼び出しがかかったのです。

その先輩は、友人の比にならない時間研究室に所属し、今もその研究の第一線で活躍されている方なのですが、とりあえずクレイジーなので、何を言い出すかわかりません。

雨の川崎で合流し、無駄にゲーセンで遊び、街を放浪し、行き着いた先はカフェ。

 先輩:ところでさ、退官パーティー何するのよ

 友人:大学とか先生のゆかりがあるところで撮影して、クイズを出そうとおもっていまして

 自分:「世界ふしぎ発見」のパロディみたいにしたいんです。ミステリーハンターが案内しつつクイズ出すという…

 先輩:面白くないね

 友人・自分:ガーン!!!(この流れ想定内ではあった)

 先輩:やっぱり、ミステリーハンターは先生のゆかりの地に行かなければだめだよね

 友人・自分:まぁ…そうですね…

 先輩:ちなみに動画撮影はいつやるの?

 自分:来週の日曜日です。今日ある程度作戦立てて、来週大学で撮影します。

 先輩:これはあれだね。来週は宮崎行ってきたら?!延岡行かないとだめじゃないの?(ニヤニヤ)

 友人・自分:えぇ!!!(この流れは想定していなかった)

私たちの教授は、宮崎県延岡市出身。だから、延岡に行けというわけです。

 先輩:ほら、とりあえず飛行機検索してみなよ。成田から宮崎空港に格安航空飛んでるから。(なぜか詳しい)

 自分:えぇぇ~。ポチポチ…あー飛行機代高いですね。来週だからもう安くないんですね。時間も微妙です。これは厳しいなー(ちょっとほっとする)

 先輩:じゃぁ、大分空港で調べてみて

 友人・自分:えぇ!!! ※延岡は北寄りなので大分にほど近い

 自分:ポチポチ…えぇーっと、パタン(スマホを伏せる)

 先輩:おぃおぃw見せろよ。

 友人:(スマホを見て)大分行…安い…。

 先輩:さぁ!予約しろ~!

川崎駅に改札で、先輩は高らかに手を振りながら帰っていきました。

取り残された私たちは、急な予定変更と動揺によりボーゼンとたたずむだけ。

 友人:とりあえず…ご飯食べながら考えようか。

 自分:お酒飲みたい

パーティー2週間前の土曜日昼下がり

仕事を早く切り上げた私は、成田空港で第3ターミナルに向けて爆走していました。

ギリッギリでチェックインして飛行機に乗り込み、友人とたどり着いたのは

大分空港。

足湯が無料で入れて最高な空港です。

すぐさまレンタカーを借りて宮崎県へ南下するも、延岡市についたころには夜になっていました。

そんなこんなでドタバタと旅行がスタートしました。後編へ続きます。