最近、自分でも、ぞっとすることが起きたんです。
ふと、思っちゃったんです。
あぁ、この会社、いい会社だな。続けていてよかった。
え、大丈夫?私。
これは・・・アカンやつではないか?!
あんなにあんなに会社が嫌だった時期もあったし、転職活動した時期もあったのに。。。
本当に自分は会社が嫌で、しかし何も成し遂げずに去ることが悔しくて続けてきたところがあります。
今の会社がいい会社と思い始めた私は、会社に染まってしまったということなのだろうか。きっとそうに違いない。
歳のせいなのか、妊娠したからなのか、なんなんだろうか。保守的になってしまったのかもしれない。
深く反省の念を抱きながら、なぜこんなこと考え始めてしまったのか考察してみました。
社宅が快適すぎた
昨年末から、社宅に住み始めました。
隣近所が会社の人なんてもってのほかだ!ぜったい嫌だ!!!
と、最初は思っていたのですが、当初の私が思っていた以上に家賃が安く、社宅に住めば従来の家賃から8万も浮くことがわかったんです。(元々住んでいた家が家賃高めであった+社宅が安すぎるため)
しかも部屋が2LDK。日当たり良好。社宅と言っても古いマンションでちゃんとしている。
たしかに、四方八方会社の人なので、ベランダ近くで焼肉したらバレるし、大声で騒いだら聞かれるし(大声ダメ)いろいろあるにはあるのですが、それ以上にメリットがでかい。8万浮くんですよ!8万!w
デメリットとしては、社宅なのにワケあって会社から遠いため、車通勤になってしまったのですが、やすい中古車を手にしたことで行動範囲が広がり楽しい毎日。
この部屋に住みたいから、私はまだ会社を続けるぞ♪
と思いながら、この1年はたとえ辛い仕事があっても乗り越えてくることができました。
やはり住環境って大事なようで、住環境が仕事を後押ししたという状況です。
保養所で格安旅行
社宅に続き、福利厚生のハナシです。
気がついていなかったのですが、実は今勤めている会社、福利厚生がしっかりしていたのです。
10年以上勤めてきて少なからず恩恵を受けてきたにも関わらず、理解したくなかったのか何かわかりませんが、認められずにいました。でもやっぱりちゃんとしています。
某観光地に会社の保養所があるので、1泊5000円程度で宿泊することができます。
家族関係者や社員でないと宿泊できませんが、とはいえご飯もちゃんと美味しいし、宿もちゃんとしているし、贅沢の極み。
使える福利厚生はしっかり使う。これ大事。
また泊りに行きたいから・・・と思ってしまったりするのです。
最年長ポジションによる学び
年の功ってやつもありますが、ようやく最年長に慣れました。
長年居れば居るほど、何かやらかさない限り人の輪は広がるので仕事はしやすくなりますしね。
幸運?にも、上司の策略で今年少し昇進したので、自分は管理者だと割り切って仕事をすることができるようになりました。こうなるまでえらい時間かかりましたけどね。
最初は、「なんで後輩のミスを自分が怒られなきゃいかんのだよ。本人に直接注意してくれよ。」「後輩の残業の理由まで知らんがな!」などと、イライラしてばかりでしたが、そりゃ今だってそうは思うのですが、慣れました。
後輩への注意の仕方や、話し方、接し方もようやく慣れてきました。
年の近い後輩がたくさんいたころは、友達の延長で話していましたが、歳が離れてくると、こっちは友達感覚で話しても、向こうはそうは感じないわけです。
仕事は仕事、雑談はフランクにという割り切りがなんとなくつかめてきた気がしています。
また、今までに無いミスを後輩がやらかしたり、後輩同士の仲が険悪になったり、私自身もどうしていいのか困ってしまう出来事が立て続けに起きたおかげで、冷静な判断と対応を考える訓練ができました。
最終的には、「種とヒントだけ蒔いて、あとはガンバレ。干渉しない。」という方針でやっています。
産休を見据えて覚悟が決まり気持ちが楽になった
妊娠を望んで不妊治療していたのに、いざ妊娠がわかった時、大した仕事のキャリアはないくせに「私のキャリアは…」とか思ってしまったり、仕事復帰できるのだろうか…とか、今の若い部署はどうなるのかなどなど、自分のことも会社のこともいろいろ不安になってしまいました。
さらに、妊娠しても流産の可能性もまだまだ全然あるわけで、そんな中で産休に向けての話を進めていいものなのだろうか、非常に悩みました。
しかし、なんやかんや考えていても仕方ないし、残された後輩たちがこれからの業務をしていくことになるわけですから、最後はせめてしっかり引継ぎ、できる限り後輩がやりやすい環境を整えた上で、伝えられる知識は伝えて去ろうと思いました。
そう思ったら急に気持ちがラクになり、今私は終活としてエンディングノート作成をしています(笑)
これを上司と後輩に公開して、予定の見えた引継ぎを行っていこうと考えています。
とはいえ、ここまでたどり着くまでに、えらい葛藤がありました。
妊娠したかったのは確かですが、自分がガンガン仕事したかったという思いがどこかにありました。
せっかく築いた取引先との関係性も途絶えてしまう。後輩に譲らなければいけない。
産休も短くして早めに復帰しようか…それなら現部署に戻れるかもしれない、、とも考えていました。
今まで同じ部署に所属していた人で、産休に入られた方が2名いましたが、2名とも復帰直後は時短勤務であったため、別部署での復帰となりました。
産休に入ると元には戻れない・・・というのが暗黙の了解…。
※補足説明としまして、本来、産休復帰時は産休前の部署に戻ることが義務付けられています。特別な理由がある場合は別部署での復帰もOKとのこと。自分のいる会社は、産休復帰後は別部署に復帰が基本でしたので、つまりは、会社がトチ狂っていたってことですwww
しかし、今の私は、もはやこの部署に未練はありません。
万が一同じ部署に戻ってこれたとしても、どうせ今までの業務に就くことはできないのだから、どうせまたイチから何かを始めるに違いない。であれば、別にどこの部署でも同じじゃんってことです。
ただ、他部署ですと、女性社員は事務っぽい制服を着ることになりますので、果たして制服を着て過ごすことができるのだろうかという問題はあります。(現部署は、チノパンにポロシャツ。事務用の制服も支給されているが、ロッカーで干からびている。)
結論
結論として、
快適な生活を手に入れてしまった上に、妊娠したことでいい意味で仕事に諦めがつきました
こう思えたのも、自分なりにではありますが、一生懸命やってきたから、状況的に今の私にこれ以上は無理だなと思えるからかもしれません。
長年同じ部署にいたから、ある意味違う世界に行くことが怖くなっていただけかもしれません。
歳を取ったわけです。
社畜?あぁ、そうかもしれないです。
でも、私は今の会社で一生を終えようとは思っていません。
ひとまず、一旦子どもを産んで生活が落ち着くまでは安定した環境でお世話になろうと思います。
自分は環境に恵まれていると思います。(そう言ってしまう自分が怖いけど)
今の自分には特に何もスキルはないけれど、どこでもなんとかやっていけるような、謎の自信は持てるようになりました。だから、今はしっかり仕事を引き継いで、しっかり産休をいただこうと思います。